『シン・ウルトラマン』:おもしろかったんだけどなぁ・・・映像の雰囲気もGOOD
■ お勧め度
★★★★☆(星4つ)
日本を代表する特撮ヒーローを、現代を舞台に再構築したエンターテインメント大作。圧倒的なスピード感とノスタルジーが融合した、見応えのある一本です。
■ こんな人・ときにおすすめ
初代ウルトラマンへのリスペクトが詰まった懐かしい空気感に浸りたいときに。巨大生物とヒーローの迫力ある戦いを、テンポよく一気に駆け抜けたい気分に。
1. 次々と現れる巨大不明生物、地球に降り立った銀色の巨人
物語の舞台は、巨大不明生物「禍威獣(カイジュウ)」が次々と出現し、その脅威に晒されている現代の日本。
政府が設立した禍威獣特設対策室(通称・禍特対)のメンバーたちが知恵を絞って対応する中、突如として大気圏外から銀色の巨人が舞い降ります。
圧倒的な力で禍威獣を駆逐した巨人の正体は何なのか、そしてなぜ人類の味方をするのか。様々な謎をはらみながら、地球の命運をかけた壮大な物語が幕を開けます。
2. 圧巻のスピード感と懐かしさ、だからこそ惜しまれる人間ドラマの配分
本作は、とにかく全体を通しておもしろいし、何より懐かしい特撮への愛がこれでもかと詰まっています。現代的なCGでありながら当時の特撮らしさを残した映像の雰囲気も抜群にGOODです。
全編を通して非常にスピード感があり、物語の展開も目まぐるしく大きく動いていくため、体感としては本当におもしろいまま「あっという間に終わった」という感覚を味わえます。
ただ、それだけ良い感じに仕上がっているからこそ、作中に出てくる政治のいざこざや、組織同士のいざこざといったリアル路線の人間ドラマが、どこか中途半端に入ってくるように感じられるのが好みの分かれるところ。テンポが良いぶん、それらの描写が作品全体のSFチックな躍動感と少し合っていなかったような、浮いてしまったような印象を残します。
同じ「シン」シリーズでも、例えば『シン・仮面ライダー』なんかはそうした組織や内面のドラマが上手くできていて作品の世界観と噛み合っていた印象があるため、本作のドラマパートには少しだけ物足りなさが残るかもしれません。
3. まとめ:特撮愛とエンタメ性が炸裂する、疾走感抜群のSFアクション
人間側の人間模様や政治劇に少し「おもしろかったんだけどなぁ……」という惜しさはあるものの、エンタメ映画としての完成度やワクワク感は一級品です。
空想と現実が交錯する独特のダイナミックな世界観を、ぜひ頭を空っぽにしてノンストップで楽しんでみてください。
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