投稿

2026の投稿を表示しています

『映画 ナイル殺人事件』:なんて美しい映像の映画なんだ。

イメージ
■ お勧め度 ★★★★☆(星4つ) アガサ・クリスティの名作ミステリーを圧倒的なスケールで映画化。極上の謎解きはもちろんのこと、スクリーンいっぱいに広がる絢爛豪華な世界観に思わず息をのむ大作です。 ■ こんな人・ときにおすすめ エジプトの異国情緒あふれる美しいロケーションや、華やかな衣装・映像美に酔いしれたいときに。古典ミステリーの王道である密室殺人トリックと、名探偵の鮮やかな推理をじっくり楽しみたい人に。 1. 豪華客船で起きた惨劇、名探偵ポアロが挑む密室の謎 物語の舞台は、神秘の国エジプトを流れる大河・ナイル川。 新婚旅行のために仕立てられた豪華客船の中で、莫大な財産を持つ資産家の若い女性が何者かによって殺害されるというショッキングな事件が発生します。 偶然船に乗り合わせていた世界最高峰の名探偵エルキュール・ポアロがさっそく捜査に立ちあがるものの、乗客全員が容疑者であり、それぞれに動機があるという複雑な状況に……。 さらには、捜査が難航する中で第二の殺人が起きてしまい、事態はより一層深まりを見せます。はたして犯人は誰なのか、そして船内という密室に隠されたトリックの真相とは? 2. どこを切り取っても絵になる、圧倒的なロケーションとキャストの美しさ 本作の最大の魅力は、なんと言っても「なんて美しい映像なんだ」と心から感動させてくれる贅沢なビジュアル作りにあります。 広大なナイル川とエジプトの雄大な風景が、太陽の光や時間の経過と共に様々な表情を見せながら美しくうつろいでいく様は、観ているだけで現地を旅しているかのような没入感を与えてくれます。 また、贅を尽くした豪華客船の内部インテリアや調度品の数々、そして主役を務める2人の女優さんの際立つ美しさとエレガントな装い。それらすべてが完璧に調和しており、正に「それだけで見る価値が十分」と言えるほどの映像美に仕上がっています。 もちろんミステリーとしても秀逸で、複雑に絡み合う人間模様や伏線が非常に丁寧に進んでいきます。単なるビジュアル映画に留まらず、サスペンスとしての面白さもきっちり兼ね備えているのが嬉しいポイントです。 3. まとめ:美しさと知性が完璧に融合した、至高のミステリーエンターテインメント 名作ならではの安定感のあるストーリー展開に加え、極上の映像美が物語をどこまで...

『シン・ウルトラマン』:おもしろかったんだけどなぁ・・・映像の雰囲気もGOOD

イメージ
■ お勧め度 ★★★★☆(星4つ) 日本を代表する特撮ヒーローを、現代を舞台に再構築したエンターテインメント大作。圧倒的なスピード感とノスタルジーが融合した、見応えのある一本です。 ■ こんな人・ときにおすすめ 初代ウルトラマンへのリスペクトが詰まった懐かしい空気感に浸りたいときに。巨大生物とヒーローの迫力ある戦いを、テンポよく一気に駆け抜けたい気分に。 1. 次々と現れる巨大不明生物、地球に降り立った銀色の巨人 物語の舞台は、巨大不明生物「禍威獣(カイジュウ)」が次々と出現し、その脅威に晒されている現代の日本。 政府が設立した禍威獣特設対策室(通称・禍特対)のメンバーたちが知恵を絞って対応する中、突如として大気圏外から銀色の巨人が舞い降ります。 圧倒的な力で禍威獣を駆逐した巨人の正体は何なのか、そしてなぜ人類の味方をするのか。様々な謎をはらみながら、地球の命運をかけた壮大な物語が幕を開けます。 2. 圧巻のスピード感と懐かしさ、だからこそ惜しまれる人間ドラマの配分 本作は、とにかく全体を通しておもしろいし、何より懐かしい特撮への愛がこれでもかと詰まっています。現代的なCGでありながら当時の特撮らしさを残した映像の雰囲気も抜群にGOODです。 全編を通して非常にスピード感があり、物語の展開も目まぐるしく大きく動いていくため、体感としては本当におもしろいまま「あっという間に終わった」という感覚を味わえます。 ただ、それだけ良い感じに仕上がっているからこそ、作中に出てくる政治のいざこざや、組織同士のいざこざといったリアル路線の人間ドラマが、どこか中途半端に入ってくるように感じられるのが好みの分かれるところ。テンポが良いぶん、それらの描写が作品全体のSFチックな躍動感と少し合っていなかったような、浮いてしまったような印象を残します。 同じ「シン」シリーズでも、例えば『シン・仮面ライダー』なんかはそうした組織や内面のドラマが上手くできていて作品の世界観と噛み合っていた印象があるため、本作のドラマパートには少しだけ物足りなさが残るかもしれません。 3. まとめ:特撮愛とエンタメ性が炸裂する、疾走感抜群のSFアクション 人間側の人間模様や政治劇に少し「おもしろかったんだけどなぁ……」という惜しさはあるものの、エンタメ映画としての完成...

『ネメシス 黄金螺旋の謎』:あれ面白い

イメージ
■ お勧め度 ★★★★☆(星4つ) 人気テレビドラマの劇場版。良い意味で期待を裏切られ、仕掛けられた謎の数々にグイグイと引き込まれていく、構成の妙が光るミステリーエンターテインメントです。 ■ こんな人・ときにおすすめ 夢と現実が交錯するような、少しトリッキーで知的なサスペンスを楽しみたいときに。ドラマ版おなじみの個性豊かなキャラクターたちのチームワークや再集結をサクッと観たい人に。 1. 夢か現実か? 広瀬すずを狙う影と、繰り返される悪夢の連鎖 物語は、テレビドラマ版のその後を描く新たな事件から始まります。 広瀬すずさん演じる天才助手・美神アンナの前に突如として現れた、彼女を狙う謎の不気味な男と複数の怪しい組織。そして、彼らの暗躍に引きずられるようにして発生する殺人事件。 アンナが見る悪夢のような「夢が現実になり、現実が夢になり……」という奇妙なループの中で、彼らの本当の正体は、犯人は一体誰なのか? そしてアンナの過酷な運命はどうなっていくのか? という、一瞬も目が離せないスリリングな展開が待ち受けます。 2. 予想を超える脚本のクオリティと、おなじみの仲間たちの全員集合 正直なところ、TV番組でやってた時の内容から、あまり期待せず見たのですが、いざ観てみると「あれ、面白いじゃん」と驚かされる仕上がりです。ストーリーのプロットが本当に上手く出来ているため、謎解きとしての面白さが最初から最後までしっかりと持続します。 また、TV版を彩ってきたアンナや櫻井翔さん演じる自称天才探偵・風真、そして彼らを支えるちょっとクセのある仲間たちも全員集合。それぞれの個性を活かして大活躍してくれるため、シリーズのファンにはたまらないお祭り感もあります。 ただ、劇中に用意されているアクションシーンに関しては、少し多めに入っているものの「なんだかなぁ、違うんだよなぁ」という印象が拭えないのが惜しいところ。迫力はあるのですが、作品のミステリアスな空気感とは少し浮いているように感じてしまうかもしれません。 3. まとめ:期待値の上をいく、緻密に構成された劇場版ミステリー アクション演出に少し首を傾げる部分はあるものの、夢と現実を巧みに織り交ぜたシナリオの完成度は非常に高く、最後まで飽きさせない展開が続きます。 「ドラマ版はそこまでハマらなかったな」...

『ワイルド・スピード×3 TOKYO DRIFT』:日本車かっけー。

イメージ
■ お勧め度 ★★★★☆(星4つ) 大人気カーアクションシリーズの第3弾。舞台をガラリと東京へ移し、独自の進化を遂げた日本のアンダーグラウンドな車文化をスタイリッシュに描いた一作です。 ■ こんな人・ときにおすすめ シルビア、RX-7、フェアレディZなど、当時の国産スポーツカーが持つ圧倒的な格好良さに浸りたいときに。ストーリーの難しさは抜きにして、ひたすら車の走りと極限のドリフトを楽しみたい人に。 1. 異国の地・東京へ、少年を待ち受ける緊迫のドリフトバトル 物語の主人公は、アメリカで無謀なストリートレースの末にトラブルを起こし、軍人の父親が暮らす日本・東京へと身を寄せることになった高校生・ショーン。 言葉も文化もわからない異国の地で、彼はある日、深夜の立体駐車場で秘密裏に開催されていた闇のレースへと足を踏み入れます。 そこで彼が出会ったのは、直線的なスピードではなく、車を横滑りさせながら急カーブを駆け抜ける未知のテクニック「ドリフト」でした。 東京の街をバックに、ショーンは様々な思惑が渦巻く危険なドリフトの世界へと身を投じていくことになります。 2. 主役は間違いなく車! ストーリーの単純さが生む最高の爽快感 本作の一番の魅力は、何と言っても「日本車かっけー。」という言葉にすべてが凝縮されています。 劇中では、当時の日本車のかっこよさ、そして東京の街を爆走する姿がこれでもかとたっぷりと楽しめます。ストーリー自体が非常に単純明快に作られているぶん、余計なことを考えずに純粋に「車そのものの魅力」へと集中して観ることができます。 海外映画にありがちな、どこか違和感のある「日本の描写に微妙なところ」も多々見受けられますが、そんな細かいツッコミどころも何のその、圧倒的なビジュアルの勢いでねじ伏せてくれます。 また、主人公がゼロから技術を磨いていく「ドリフトの練習のシーン」も非常にGoood。少しずつ車をコントロールしていく過程が丁寧に描かれているため、後半のバトルへの気持ちの盛り上がりを最高に引き立ててくれます。 3. まとめ:国産スポーツカーの黄金期を味わう、至高のカーエンターテインメント シリーズの他作品とは一味違う独立した空気感を持っていますが、日本が誇る名車の数々がスクリーンを縦横無尽に駆け巡る映像美は今見ても全く色褪せ...

『「それ」がいる森』:お勧め度:★★★ 子供向け映画?

イメージ
■ お勧め度 ★★★☆☆(星3つ) 不可解な失踪事件が相次ぐ不気味な森を舞台にした作品。ホラーとして観るか、あるいは全く別のジャンルとして観るかで評価が180度変わる、不思議な味わいの一作です。 ■ こんな人・ときにおすすめ 緊迫した恐怖よりも、ちょっとツッコミどころのあるエンタメ作品を気楽に楽しみたいときに。親子関係のドラマをベースにした、どこか懐かしいSFテイストを眺めたい気分に。 1. 多発する不可解な失踪、不気味な森に潜む「それ」の正体 舞台は、うっそうとした木々に囲まれた田舎町。 その森の中では、古くから奇怪な現象や、人々が突如として姿を消す謎の失踪事件が相次いでいました。 相葉雅紀さん演じる主人公の元に、ある日、東京から反抗期の息子が突然やってきて一緒に暮らし始めるのですが、そんな親子関係の模索と並行するように、森の怪異が彼らのすぐそばまで迫り始めます。 町のあちこちで目撃される不審な影、そしてついに明らかになる、森に潜む「それ」の驚くべき正体とは……? 2. ホラーなのか、コメディーなのか。それなりのキャストが魅せる妙な味わい 本作の最大の特徴は、観る側の予想をことごとく裏切っていく絶妙なジャンル感にあります。 本格的なJホラーを期待して観ると、「ホラーと聞いていたのですが、コメディーでしょうか」と戸惑ってしまうこと請け合いです。どこかB級映画的なノリや、子供向けSFファンタジー映画のようなチープさが漂い、観ているこちらが思わずクスッとしてしまうような展開が続きます。 さらに物語の軸として、相葉雅紀さんと反抗期の子どもとのぎこちない親子ドラマがしっかりと描かれるため、サスペンスなのかファミリー向け感動ストーリーなのか、方向性もなかなか独特です。 脇を固める人々も含め、それなりの実力派の役者さんたちが出演しているはずなのですが、このカオスな脚本と演出のせいで、どこか演技がフワフわとした「なんか、微妙」な空気感を醸し出しているのも隠れた見どころと言えます。 3. まとめ:肩の力を抜いてツッコミながら観る、異色のエンタメ作 ガチガチに怖いホラー映画を求めている人には正直おすすめできませんが、親子の絆を描いたどこか懐かしい「子供向けの未知との遭遇」として割り切れば、それなりに退屈せず楽しめます。 「えっ、そっちの...

『火喰い鳥を、喰う』:ちょっと中途半ばな感じ・・のホラー映画

イメージ
■ お勧め度 ★★★☆☆(星3つ) 夏の信州に訪れる戦慄の怪異。少しひねった恐怖のホラー作品です。 ■ こんな人・ときにおすすめ 直球のホラーよりも、じわじわと現実が崩壊していく奇妙な世界観を味わいたいときに。出演している役者さんの魅力や、メリハリのある美しい映像美を堪能したい人に。 1. 届けられた祖父の手記、夏の信州を侵食する異界の恐怖 舞台は、どこか哀愁の漂う夏の信州。 そこに暮らす主人公の若夫婦のもとに、ある日、はるか昔の戦争で死んだはずの祖父が遺した手記が届けられます。それをきっかけに、彼らの日常に恐ろしい怪異が始まり……。 次々と倒れていく周囲の人々、そして目の前の現実をじわじわと侵食していく「別の世界」。 過去の戦争の記憶と現在の怪異が交錯する、不気味な物語が幕を開けます。 2. 独特な恐怖の質感と、少し間延びしてしまったストーリー構成 本作の特徴であり、好みが分かれそうなポイントはいくつかあります。 まず、全体を通して「ちょっと長いな」という印象が拭えません。そこまで複雑な話ではないのですが、テンポが少し緩やかで、全体的に間延びした感じがしてしまいます。 また、恐怖の質も「ちょっと複雑な怖さだな」と感じる仕様です。お化けが突然出てきて直感的に怖い、気持ち悪いという驚かせ方ではなく、自分たちのいる現実が少しずつ崩れていくような、精神的に訴えかけてくるタイプの怖さになっています。 3. 存在感を放つキャスト陣と、対比が素晴らしい映像美 そんな少し惜しい構成の中で、役者さんたちの演技はとても光っています。 Snow Manの宮舘さんは、どこか影のある不気味な雰囲気をまとっており、作品の中で非常にいい味を出していました。そして山本美月さんは、画面に映るたびに本当に綺麗だなとため息が出ます。 さらに、映像に関してはさすがの一言。戦争の舞台となった南の島の鬱蒼としたジャングルと、どこかノスタルジックな信州の夏の風景。この2つのロケーションが持つ綺麗な映像美が、映画のクオリティをしっかりと支えています。 4. まとめ:惜しさはあるものの、役者と映像の美しさが光る一編 テンポ感や怖さの持っていき方に「ちょっと中途半端な感じが……」と物足りなさを覚えてしまう部分はありますが、独自の不気味な空気感はよく出ています。 ...

『ドント・ブリーズ2』:ひたすら、きみの悪い暴力映画

イメージ
■ お勧め度 ★★★☆☆(星3つ) 前作で圧倒的な恐怖を植え付けた「最強の盲目老人」が再降臨。容赦のないバイオレンスが全編を支配する、非常にダークなソリッド・シチュエーション・スリラーです。 ■ こんな人・ときにおすすめ 爽快感は不要で、とにかく過激でダークなバイオレンスアクションを突き詰めたいときに。前作を観ていなくても問題なく楽しめます。 1. 少女を奪われた最強の盲目老人、その執念と隠された秘密 舞台は前作の惨劇から数年後。あの盲目の老人は、ある少女とともにお屋敷でひっそりと暮らしていました。 しかし、ある日突然、武装した謎の悪党どもが屋敷に侵入し、少女を連れ去ってしまいます。 盲目だけど、めっちゃ強い不死身の老人は、大切な少女を取り戻すために再び覚醒。悪党どもと凄惨な戦いを繰り広げながら、彼らのアジトへと容赦なく追い詰めていきます。そして、次第に明かされていく少女の秘密とは……。 2. 爽快感ゼロ、ひたすら暗く気味が悪いバイオレンスの連続 本作は、エンタメ的な派手さやスッキリ感とは無縁の、ひたすら暴力映画です。 前作のような「息を殺す緊張感」というよりは、痛々しく生々しいアクションに特化しており、ストーリー展開も「スカッともせず、ひたすら、暗く気味悪い」トーンで統一されています。 一応続編という位置づけではありますが、物語の構図がシンプルなので、この作品から見てもばっちり内容は分かります。 ただ、あまりの救いようのなさとダークさに、観終わったあとは「うーん、だれが、どんな時、みるんだろう?」と、思わず鑑賞するタイミングを考えてしまうような、独特の鑑賞感を残す仕上がりになっています。 3. まとめ:観る人を選ぶ、突き抜けたダーク・バイオレンス作 万人受けする作品ではありませんが、老人の圧倒的な戦闘力と、一切の妥協がない陰惨な描写の数々は、ある意味で非常に見応えがあります。 とにかく重苦しくて気味の悪い、エッジの効いたバイオレンススリラーをあえて体感してみたいという気分のときには、強烈な刺激をくれる一本です。 ドント・ブリーズ2 スペシャル・プライス【Blu-ray】 [ ロド・サヤゲス ] 価格:1,367円(税込、送料無料) (2026/7/5時点) 楽天で購入

『紙の月』:宮沢りえ可愛すぎ、演技良すぎ

イメージ
■ お勧め度 ★★★☆☆(星3つ) ふとした日常の隙間から、巨額の横領へと手を染めていく銀行員の転落劇。主演の圧倒的な存在感と演技力に惹きつけられる一作です。 ■ こんな人・ときにおすすめ 人が欲望に狂っていく心理サスペンスをじっくり味わいたいときに。宮沢りえさんをはじめとする、実力派女優たちの見事な演技合戦を観たい人に。 1. 丁寧な日常に潜む歪み、不倫から始まった巨額横領のカウントダウン 主人公は、宮沢りえさん扮する丁寧で誠実な既婚の銀行員(契約社員)。 何不自由ないものの、どこか虚しさを抱える彼女は、ある若い男との出会いをきっかけに不倫に溺れていくことになります。 そして、彼との関係を維持するため、ついに顧客の預金という「触れてはいけないお金」に手を染めてしまい……。 一度狂い出した歯車は止まらず、彼女の運命は一気に破滅へと向かって加速していきます。 2. 運命とともに変わる至高の演技と、脇を固める絶妙なキャスティング 本作の見どころは、何と言っても宮沢りえさん自身にあります。とにかく可愛すぎです。 最初は地味で大人しかった女性が、大金と欲望を手にしていく過程で、運命と共にその表情や雰囲気がガラリと変わっていく様子は、さすが女優さんと唸らされる圧倒的な表現力です。 また、脇を固める大島優子さんも非常にいい味を出しており、作品のリアルなドロドロ感を上手く引き立てていました。 ただ、少し残念なポイントとしては、肝心の不倫のシーンが「ちょっとな……」という仕上がりに感じられた点です。劇中にはセクシーなシーンもしっかりあるため、お子様には不向きな、大人向けのビターなエンターテインメント作品となっています。 3. まとめ:女優陣の怪演が光る、スリリングな心理サスペンス 恋愛描写のバランスに少し好みが分かれる部分はあるものの、平凡な女性が深い沼にハマっていく恐怖と美しさは見応え十分です。 宮沢りえさんの「可愛すぎ、演技良すぎ」な魅力をたっぷりと堪能しながら、人間の心の脆さをゾクゾクと楽しみたい夜におすすめしたい一本です。 【中古】紙の月 / 角田光代 (文庫) 価格:265円(税込、送料無料) (2026/7/4時点) 楽天で購入

『映画 ボーン・スプレマシー』:狩る者と、狩られる者。actionと哀愁が交錯する。面白くないわけないじゃん

イメージ
■ お勧め度 ★★★★★(星5つ) シリーズ第二弾。狩る者と狩られる者、そしてそれが逆転したとき……面白くないわけ、ないじゃん! 前作を凌駕する圧倒的なクオリティで魅せる、サスペンス・アクションの最高峰です。 ■ こんな人・ときにおすすめ 息をもつかせぬ極上のスパイ・アクションを堪能したいときに。超人的な強さだけでなく、主人公の背負う深い人間ドラマや哀愁に浸りたい人に。 1. 破られた平穏、恋人の死から始まるCIAへの逆襲劇 物語は、記憶を失った暗殺者ジェイソン・ボーンが、インドの地で恋人のマリーとひっそりと隠れて暮らすところから始まります。 しかし、その平穏は突如として現れたCIAの刺客によって破られ、最愛の恋人を殺されてしまうことに……。 激しい怒りとともに再び覚醒したボーンは、己を陥れ、大切なものを奪ったCIAへと真っ向から闘いを挑んでいく、というお話が展開します。 2. 息をのむ見所の連続と、マット・デイモンが魅せる逃亡の悲哀 前作に引き続き、全編が文字通りの見所満載です。 手に汗握る迫力のカーチェイス、無駄のない洗練された格闘アクション、プロフェッショナルな諜報テクニックの数々、そしてベルリンやモスクワといった世界の都市の美しい景色。さらにはCIA内部に渦巻く陰謀とその正体など、サスペンスとしての面白さも完璧に練り上げられています。 そして何より、暗殺者たちに追われる身だったボーンが、逆に相手を追い詰めていく「狩る者と、狩られる者が逆転するストーリー」の構成が秀逸。面白くないわけ、ないじゃん、と唸らされる展開が続きます。 また、ボーン役のマット・デイモンが、とにかくまた素晴らしい演技を見せてくれます。スーパーマン的な凄まじい能力を持ちながらも、どこか心に深い悲しみや、逃亡者としての悲哀を常ににじませている所が、この作品の深みをグッと引き上げています。 3. まとめ:すべてがパーフェクト、非の打ち所がない極上のエンターテインメント アクションの激しさ、ストーリーの緊迫感、そして主人公のキャラクター性。そのすべてが高いレベルで融合した、たいへん面白い映画でした。 観終わったあとに心地よい興奮と深い余韻が残る、映画史に残る傑作スパイ・サスペンスをぜひじっくりと体感してみてください。 ボーン・スプレマシー [ マッ...

『ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-』:なんか、残念

イメージ
■ お勧め度 ★★☆☆☆(星2つ) 役者陣の気合に対して、ストーリーの物足りなさが目立ってしまったサスペンス作。映画としてのダイナミックさを期待すると、少し肩透かしを食らうかもしれません。 ■ こんな人・ときにおすすめ 実力派の役者さんたちが魅せるシリアスな演技そのものをじっくり追いたいときに。テレビのサスペンスドラマのような感覚で、気楽に物語を眺めたい気分に。 1. 闇の連続安楽死犯「ドクター・デス」を追う、刑事たちの執念 物語は、終末期の患者を次々と安楽死させていく正体不明の連続殺人犯、通称「ドクター・デス」を巡るサスペンス。 被害者遺族たちが犯人をかばうという異様な状況の中、破天荒な敏腕刑事と、その冷静な相棒のコンビが事件の真相へと迫っていきます。 次々と重なる不審死、そして巧妙に足跡を消す犯人。はたして刑事たちは「ドクター・デス」の正体を暴き、その狂気の遺産を止めることができるのか? 2. 役者の熱演と噛み合わないストーリー、漂うドラマ版のような質感 本作の一番の惜しいポイントは、役者さんたちの演技は非常に気合が入った素晴らしいものなのに、それを取り巻く脚本がそれに追いついていない点です。 ストーリーがあまりに陳腐でひねりがなく、役者さんが画面の中で少し空回りしてしまっているような印象を受けました。 全体を通してスピード感に乏しく、展開の持っていき方もいまひとつ。映画特有の大きな見どころや盛り上がりに欠けたまま、たんたんと話が進んでいってしまいます。 大画面で観る「映画」を観たという満足感よりは、どちらかと言えば「テレビの2時間もののサスペンス」を観せられているかのようなサイズ感にとどまってしまっているのが非常に残念です。 3. まとめ:ポテンシャルを活かしきれなかった、惜しいサスペンスドラマ 設定やキャストが豪華なだけに、脚本の単調さとテンポの悪さが余計に際立って感じられる仕上がりでした。 過度なドキドキ感や映画としてのスケール感を求めず、「たんたんと進むクライムサスペンスを、役者の演技に注目しながらのんびり眺める」くらいのスタンスで観るのがちょうどいい一本です。 ドクター・デスの遺産ーBLACK FILE-【Blu-ray】 [ 綾野剛 ] 価格:5500円(税込、送料無料) (2021/7/31時...

『行きずりの街』:ほし2つ。ダメだなこりゃ。見どころなし

イメージ
■ お勧め度 ★★☆☆☆(星2つ) ストーリーが単純すぎて、種も結末もたいしたことがない。映像もいたって普通で、映画ならではの良さが見当たらない一本。 ■ こんな人・ときにおすすめ 志水辰夫さんの原作小説のファンで、映像化の雰囲気を確かめてみたい人に。あるいは窪塚洋介さんのキレのある悪役ぶりをピンポイントで観たいときに。 1. 失踪した教え子を追う塾講師、過去の因縁との対峙 物語は、志水辰夫さんの傑作ハードボイルド小説を実写映画化したサスペンスです。 主人公は、中村トオルさん演じる塾講師。 ある日突然、失踪してしまった若い教え子の女の子を探し出すため、彼はかつて去った街へと舞い戻ります。 教え子の行方を追ううちに、恐ろしいトラブルに巻き込まれていき、やがて彼自身の暗い過去と向き合うことになっていくのですが……。 原作の重厚な世界観を期待させるシチュエーションから始まります。 2. 単純すぎるストーリーと、主演のキャスティングへの違和感 しかし、いざ映画として観てみると、ストーリーが単純すぎて深みがありません。謎解きの種も結末の描き方も、どれもたいしたことがなく、映像に関してもいたって普通です。 さらに気になるのが、主人公と中村トオルさんの雰囲気がアンマッチな点です。中村さんがちょっと爽やかすぎて、原作の主人公が持つ泥臭さや影のある雰囲気に今ひとつ合っていません。 そんな中で唯一の救いとなっているのが、窪塚洋介さんの存在感です。チャラい悪役というポジションが本当にピッタリで、独特の話し方、立ち振る舞い、醸し出す雰囲気が最高にハマっています。彼の演技だけは、作中で確かな見どころになっていました。 3. まとめ:文字で読むからこそ活きる、ハードボイルドの限界 全体を通して見どころが少なく、「ダメだなこりゃ」というのが率直な感想になってしまう仕上がりです。 「やっぱ、志水辰夫は、文字で楽しむ方がいいのかな」としみじみ感じさせられる作品でした。原作小説が持つあの濃密な心理描写や張り詰めた空気感は、映像ではなく小説の文章で味わうのが一番かもしれません。 【中古】 行きずりの街 [レンタル落ち] [DVD] 価格:610円(税込、送料別) (2026/6/28時点) 楽天で購入

『バイロケーション』:小説とな異なる趣向。ホラー色が強い良作

イメージ
■ お勧め度 ★★★☆☆(星3つ) 自分自身の分身であるバイロケーションが現れ、自分の大切なものを奪っていく。ストーリーの面白さもあって、最後まで飽きずに見られる面白さがあります。 ■ こんな人・ときにおすすめ 目が離せないストーリーを楽しみたいときに。小説でネタを知っている人でも、最後までしっかりと楽しめる良作です。 1. 自分自身の分身が大切なものを奪う、バイロケーションの恐怖 主人公は、水川さん演じる若い女性。 ある日突然、自分自身の分身であるバイロケーションが現れ、自分の大切なものを奪っていくという奇妙な恐怖に直面します。 彼女は、同じバイロケーションの被害に遭う仲間たちとともに、この不可解な存在と戦っていくことになるのですが……。 バイロケーションの秘密とは何なのか、そして主人公の運命はどうなるのか。冒頭から一気に物語へ引き込まれます。 2. 原作とは違うテイスト、映像で迫るホラー色と仕掛けの妙 本作は、原作とは異なるテイストに仕上がっているのが大きな特徴です。 原作はSF・ミステリーっぽい感じでしたが、映画で見るとホラー色がとても濃く感じられます。 バイロケーションの気持ち悪さや恐怖が、映像を通してダイレクトに迫ってくるのが実に見事です。それでいて、筋立てや仕掛けもしっかりしているため、良質のホラー作品として完成しています。 ストーリーの面白さも抜群で、展開から目が離せません。小説で事前にネタを知っていても、最後まで飽きずに楽しむことができます。 3. まとめ:最後まで飽きずに見られる、良質のホラー作品 原作小説とはまた異なる趣向が凝らされており、映画ならではの恐怖の演出が光る一本です。 しっかりとしたストーリー構成と、映像から伝わる不気味な臨場感を、ぜひ最後まで堪能してみてください。 【中古】DVD▼バイロケーション レンタル落ち 価格:449円(税込、送料別) (2026/6/27時点) 楽天で購入

『るろうに剣心 最終章 The Beginning』:圧倒的な映像美とアクション。だからこそロマンスの演出が惜しまれる一作

イメージ
■ お勧め度 ★★★☆☆(星3つ) 比類なきアクションと、幕末の冷徹な空気感を再現した極上の映像美。クオリティが非常に高いからこそ、ドラマの好みが分かれる仕上がりに。 ■ こんな人・ときにおすすめ シリーズ最高峰と言われる洗練された殺陣を堪能したい人に。激動の幕末という時代の雰囲気にどっぷり浸りたいときに。 1. 緋村剣心の原点、激動の幕末に刻まれた「十字傷」の秘密 物語は、これまでのシリーズの前日譚であり、主人公・緋村剣心が「不殺(ころさず)」の誓いを立てる前、暗殺者「人斬り抜刀斎」として恐れられていた幕末へと遡ります。 倒幕派の長州藩で血生臭い暗殺任務を遂行する剣心。そんな彼の前に現れたのが、謎めいた美しさを纏った女性・雪代巴でした。 彼女との出会いが、冷徹な暗殺者だった剣心の心に影を落とし、やがて彼の頬に刻まれる「十字傷」の悲劇へと繋がっていく。シリーズのすべての原点となる、切なくも重厚な物語が描かれます。 2. 息をのむ美しさとアクション、そして拭えないドラマへの違和感 本作のクオリティの高さは、間違いなく一級品です。江戸から明治へと移り変わる激動の時代の雰囲気や、雪の降る冷たい風景の描写は息をのむほど美しく、映画の世界に一気に引き込まれます。 さらに、シリーズの代名詞とも言えるアクションシーンは今作でも凄まじく、役者陣の卓越した演技力と合わさって素晴らしい臨場感を生み出しています。 ストーリー自体も非常に興味深い設定であるものの、劇中で描かれる剣心と巴の心理描写や関係性の魅せ方が、人によっては「どこかベタな恋愛映画」を見せられているかのように感じてしまう部分があるかもしれません。 映像や殺陣の素晴らしさに心が躍る反面、恋愛劇としての演出のバランスにおいて、好みが少し分かれてしまうのが正直なところです。 3. まとめ:一度は観る価値あり、しかし評価が分かれるビジュアル大作 全体的な完成度は間違いなく高く、映像美や本格的な時代劇としての空気感を楽しめるため、「観て損はない面白い映画」であることは確かです。 ただ、ドラマパートの演出が綺麗にまとまりすぎている印象もあり、個人的には「一度観れば満足で、2回は見ないレベルかな」というのが率直な感想でした。それでも、抜刀斎時代の剣心の強さと、あの独特な幕末の美しさを体感する...

『リボルバー・リリー』:無口な綾瀬はるかさん、凄まじい。その圧倒的な存在感

イメージ
■ お勧め度 ★★★★☆(星4つ) 綾瀬はるかさんの美しさと強さが神がかっている!ストーリーの荒っぽさを跳ね返すほど、主演の魅力が突き抜けた一作。 ■ こんな人・ときにおすすめ スタイリッシュで華やかな邦画アクションを堪能したい人に。圧倒的なヒロインの格好良さにシビれたいときに。 1. 謎の少年と出会った元最強のスパイ、壮絶な逃走劇の幕開け 舞台は大正末期の東京。 かつて数々の暗殺に関わり、恐れられた元凄腕スパイの女性(綾瀬はるか)。今は花街の銘酒屋の女将として静かに暮らしていた彼女の前に、家族を惨殺され、国家を揺るがす重大な秘密を握らされた一人の少年が現れる。 少年を助けるため、彼女は再びリボルバーを手に取り、陸軍の精鋭たちを相手に孤絶した戦いへと身を投じていく……。 大正モダンな空気感の中で繰り広げられる、ダークで破天荒な逃走劇が幕を開けます。 2. 圧巻の映像美と、すべてを凌駕する「綾瀬はるか」という輝き 本作は、とにかく綾瀬はるかさんの無口な演技が凄まじく、まさに神がかっています。その佇まいや眼差しがあまりにも良すぎて、完全に「綾瀬はるかを観るための映画」と言っても過言ではないほどの説得力があります。 大正の街並みを再現した映像はどこを切り取っても美しく、全編を通して見ごたえは満点です。ただ、戦闘シーンがやや「ありえない」レベルに過剰だったり、ストーリー自体が比較的単純で、立ちはだかる悪役の掘り下げが少し薄っぺらく感じてしまう部分は好みが分かれるかもしれません。 映画全体として「歴史に残る完璧な大傑作!」とまでは言えない歪さはあるものの、不思議と「もう一回観てみたい」と思わせる謎の引力がこの作品には備わっています。 3. まとめ:ビジュアルと主演の魅力に酔いしれる、中毒性のあるエンタメ作 細かな設定やリアリティを気にするよりも、美しく残酷な世界で銃を放つ綾瀬はるかさんのアクションと美貌をどっぷり堪能するのが、本作の正しい楽しみ方です。 一度観終えた後も、あの圧倒的なヒロインの姿が頭から離れなくなるような、不思議な中毒性を持った華麗なエンターテインメント作品です。 リボルバー・リリー 通常版 [ 行定勲 ] 価格:3,520円(税込、送料無料) (2026/6/22時点) 楽天で購入

『トレマーズ』:怖くないのに目が離せない!?なぜか最後まで観てしまう、クセになるモンスター・パニック

イメージ
■ お勧め度 ★★★☆☆(星3つ) 「一体なんなんだ、これは!?」と思いつつ、なぜか全部観てしまう。肩の力を抜いて、気楽に楽しめる不思議な魅力に溢れた一本。 ■ こんな人・ときにおすすめ シリアスな恐怖よりも、クスッと笑えるエンタメが観たいときに。何も考えずに、のんびり映画を楽しみたい休日に。 1. 孤立した荒野の村、足元から襲いかかる謎の巨大生物 舞台はアメリカ西部の広大な荒野にある、小さな寂れた村。 そこで暮らす便利屋のお兄ちゃん・おじちゃんコンビと、調査にやってきた若い女性地質学者は、ある日、地面に潜む未知の巨大生物に遭遇する。 それは、巨大なヘビのようでもあり、不気味なミミズのようでもある、地中を縦横無尽に突き進む謎の化け物だった。 外界との通信も断たれ、完全に孤立してしまった村。彼らはこの怪物と戦撃を繰り広げながら、無事に荒野からの脱出を図ることができるのか? 2. 恐怖度はゼロ、だけど抜群のチームワークと演技力で魅せる モンスター映画でありながら、不思議なことに全く怖くもなく、過度なハラハラ感もありません。 しかし、気づけば画面に釘付けになって最後まで観てしまう不思議な推進力があります。 その秘密は、化け物との絶妙な攻防戦のアイデアや、個性豊かな村の住人たちが一丸となって挑む姿、そして彼らの間で交わされるコミカルな人間関係にあります。突飛な作戦を次々と繰り出す人々の掛け合いと、役者陣の確かな演技力のおかげで、B級感がありながらも非常に小気味よいドラマに仕上がっています。 シリーズ化され、多くの続編が作られているのも納得の、愛されるポテンシャルを持った作品です。 3. まとめ:B級映画の楽しさが詰まった、脱力系エンターテインメント ハラハラドキドキの緊張感を期待すると肩透かしを食らうかもしれませんが、「何も考えずに観られる映画」としてのクオリティは一級品。 お気楽なアメリカ西部の空気感と、愛すべきキャラクターたちの奮闘を眺めているうちに、いつの間にか心が和んでいるような、そんな独特の魅力を持った隠れたエンタメ作です。 トレマーズ コールドヘル【Blu-ray】 [ マイケル・グロス ] 価格:1,320円(税込、送料無料) (2024/3/24時点) 楽天で購入

『コブラ』:これぞ80年代アクション!スタローンの圧倒的カッコよさを堪能する痛快作

イメージ
■ お勧め度 ★★★☆☆(星3つ) ちょっとわざとらしい、だけどそれがいい!シルヴェスター・スタローンのガチガチに決まったカッコよさと、80年代の熱いエネルギーを浴びる映画。 ■ こんな人・ときにおすすめ 難しいことは一切考えたくないときに。頭を空っぽにして、シンプルでド派手なアクションと濃厚なキャラクターを楽しみたい夜に。 1. はみ出し刑事コブラ VS 街を恐怖に陥れる狂信的殺人集団 主人公は、シルヴェスター・スタローン扮する凄腕の強面刑事、通称“コブラ”。 街で多発する、無差別で残虐な連続殺人事件。その背後には、社会の浄化を謳う恐ろしい狂信的な犯罪集団の影があった。 ある日、その集団の犯行を偶然目撃してしまったために、命を狙われることになった一人の女性。 法の限界を超えた危険な男・コブラは、執拗に迫る暗殺の手から彼女を守り抜くことができるのか? 非常にシンプルかつ王道な護衛アクションが幕を開けます。 2. 魅せるスタローン、そして主役を喰うほど味がある悪役たち 本作の魅力は、何と言ってもスタローンのキャラクター性。マッチにサングラス、ニヒルな台詞回しなど、少々演出に行き過ぎた“わざとらしさ”はあるものの、それすらもひっくり返すほどの圧倒的なカッコよさに痺れます。 さらに素晴らしいのが、彼を取り巻く脇役や、立ちはだかる悪人たちの存在感。単なるやられ役にとどまらない個々のキャラクターの「味」が、作品のB級エンタメとしてのクオリティをグッと押し上げています。 ストーリー自体は、言ってしまえば「それだけの映画」ではありますが、その割り切りこそが本作の最大の強みでもあります。 3. まとめ:疲れた頭にエネルギーを注入する、極上のノンストップ・アクション 緻密な伏線や深い人間ドラマはありません。だからこそ、仕事終わりや頭が全く働かない時にサクッと観るにはこれ以上ない最適な一本です。 スタローンの全盛期の輝きと、どこか懐かしい80年代アクション映画の旨味がぎゅっと詰まった、最高の「脳を休ませるエンターテインメント」をぜひ楽しんでみてください。 コブラ [ ブリジット・ニールセン ] 価格:1,320円(税込、送料無料) (2026/6/14時点) 楽天で購入

『アナイアレイション-全滅領域-』:美しくも恐ろしい異世界。一瞬も目が離せないSFサスペンスの傑作

イメージ
■ お勧め度 ★★★★☆(星4つ) 拡大を続ける謎の領域、次々と明かされる異世界の秘密。圧倒的な映像美と先が読めない展開に、一気に引き込まれる一作。 ■ こんな人・ときにおすすめ 独特な世界観を持つ本格SFミステリーに浸りたい人に。美しくも不気味な映像表現をじっくり堪能したいときに。 1. 謎のベール「シマー」への潜入、女性科学者たちの運命 アメリカの海岸地帯に突如として現れた、謎のカラフルなベールに包まれた領域。 その中に入った調査隊は誰一人として生還していなかったが、主人公の女性生物学者の夫だけが、唯一奇跡的に生還を果たす。しかし、彼の身体には異変が起きていた。 夫を救うため、そしてベールの真相を突き止めるため、主人公は他の女性科学者たちと共に5人のチームを結成し、命がけで領域内へと潜入していくのだが……。 彼女たちを待ち受ける運命と、拡大を続けるベールの正体とは? 冒頭から一気に謎めいた世界へと観客を誘います。 2. 五感を刺激する圧倒的な映像美と、息をのむ謎解き展開 本作の一番の魅力は、ストーリーの興味深さと、それを彩る素晴らしい映像美にあります。 領域の中に一歩足を踏み入れると、そこには誰も見たことのない奇妙で美しい生態系が広がっており、その映像表現のクオリティには目を見張るものがあります。 領域内の謎がストーリーの進行とともに次々と明らかになっていくため、とにかく途中で目が離せなくなる推進力があります。 また、出演している役者陣が、良い意味で目立ちすぎることなく作品の世界観に溶け込んでおり、リアルで素晴らしい演技を披露している点も物語の緊張感を高めています。ただ、物語のクライマックスにおける「種明かし」の演出に関しては、「あれ?こんな感じの結末なのか」と、少し好みが分かれる仕上がりなのが惜しいポイントかもしれません。 3. まとめ:ビジュアルと設定が光る、没入型SFの意欲作 ラストの展開には少々好みが分かれる部分もあるものの、全編に漂う不穏ながらも美しい空気感と、知的好奇心を刺激される設定は見事というほかありません。 SF映画ならではの圧倒的な映像美に酔いしれたいとき、そして先の読めない緊迫したサスペンスを楽しみたい夜に、ぜひおすすめしたい見応え十分の一本です。 アナイアレイションー全滅領域ー [ ナタリー...

『ヘル・ディセント』:戦う美女にうっとり、ミリタリー描写も見応えあるモンスター・アクション

イメージ
■ お勧め度 ★★★☆☆(星3つ) 戦う美人主人公の姿に惚れ惚れ。紛争地でのリアルな戦闘描写と、予期せぬストーリー展開で飽きさせない一作。 ■ こんな人・ときにおすすめ タフで美しいヒロインのアクションが見たい人に。現代戦のミリタリーな空気感とモンスターパニックを同時に楽しみたいときに。 1. 紛争地帯の最前線、そこで遭遇した“未知の恐怖” 舞台は、アフガニスタンを思わせる緊迫した紛争地域。 アメリカを中心とする多国籍軍と地元のゲリラ勢力が激しい戦いを繰り広げる中、主人公の女性兵士はある日、戦場に潜む「謎の生物」との過酷な戦いに巻き込まれていく。 過酷な運命に翻弄される彼女は生き残れるのか? そして、戦場に現れた異形の怪物の正体とは何なのか? ミリタリーと未知の恐怖が融合した、先が読めない物語が幕を開けます。 2. 際立つヒロインの美しさと、興味深い現代戦のリアル 本作の大きな見どころは、なんと言っても銃を手に命がけで戦う美しき主人公の存在感。その凛とした佇まいには思わずうっとりさせられます。 彼女を取り巻く周囲のキャラクターたちもそれぞれ個性が立っており、物語に心地よい深みを与えています。 また、地対地や地対空といった紛争地域でのリアルな戦闘描写が非常に興味深く、「実際の近代戦はこんな風に行われているのか」とミリタリー視点でも惹きつけられます。 ストーリーも起伏に富んでおり、予期せぬ展開が続くため退屈しません。ただ、敵であるはずの謎の生物が「案外そこまで強くない」という点は、モンスター映画としては少し肩透かしで惜しい部分かもしれません。 3. まとめ:王道を外した展開が面白い、エンタメ感あふれる一本 クリーチャーの強さにはやや物足りなさが残るものの、ストーリーのスピード感と意外性のあるプロットで、最後まで一気に観進められる面白さがあります。 強くて美しい女性兵士の活躍を堪能したいとき、そしてリアルな戦場の臨場感にハラハラしたいときにぴったりの、見応えあるエンターテインメント作品です。 【SALE】【中古】DVD▼ヘル・ディセント レンタル落ち 価格:659円(税込、送料別) (2026/6/13時点) 楽天で購入

『リング2』:これぞJホラーの最高峰!静寂と余白が織りなす、極上の恐怖

イメージ
■ お勧め度 ★★★★★(星5つ) 久しぶりに観たら、面白い、面白い!映像・役者の演技・引き算の演出、すべてにジャパニーズ・ホラーの良さが爆発した大傑作。 ■ こんな人・ときにおすすめ あの時代の日本ホラーの独特な空気感が好きな人に。じわじわと背筋が凍るような、濃密な恐怖の世界に浸りたいときに。 1. 呪いは終わっていなかった、貞子の世界観が色濃く続く正統続編 物語は、あの社会現象を巻き起こした前作『リング』の惨劇の直後から始まります。 主人公は、中谷美紀さん扮する高野舞。 前作で命を落とした浅川の元夫・高山竜司の教え子であり、彼の死の真相と「呪いのビデオ」の謎を追うために動き出します。 彼女、そして共に不可解な現象を追う者たちを待ち受ける運命とは……? 貞子がもたらす呪いの世界観がより色濃く、より深く迫ってくる物語です。 2. 少ない登場人物と“無言の演技”が生み出す、圧倒的な臨場感 今改めて観て感動するのは、この時代ならではの日本ホラーの質の高さです。 無駄のない美しい映像、あえて絞り込まれた少ない登場人物、そして何よりも役者さんたちの「無言の演技」の素晴らしさ。 過度な音や派手な演出に頼るのではなく、静寂と役者の表情だけで恐怖を表現する組み合わせが、とにかく見事です。 中谷美紀さんの圧倒的な存在感はもちろん、真田広之さんや松嶋菜々子さんといった前作の登場人物たちも絶妙な形で登場し、作品の深みと安心感をさらに引き立てています。 3. まとめ:最後まで目が離せない、心地よくも恐ろしいJホラーの原点 おどろおどろしいお化け屋敷的な怖さではなく、じわじわと精神を蝕んでいくような「程よい、しかし濃厚な怖さ」が全編を支配しています。 ストーリーの展開も美しく、これぞまさに私たちが愛したジャパニーズ・ホラーの原点にして至高の一本。 現実を忘れて、あの張り詰めた冷たい空気感にどっぷりと没入したい夜に、心からおすすめしたい作品です。 リング2【Blu-ray】 [ 中谷美紀 ] 価格:3,344円(税込、送料無料) (2026/6/8時点) 楽天で購入

『ブラック・ショーマン』:美しい映像美の裏に潜む、あまりにも惜しいサスペンス

イメージ
■ お勧め度 ★★☆☆☆(星2つ) 山間の美しい日本の風景美。しかし、肝心のストーリーと演出が追いつかなかった、非常に惜しい一作。 ■ こんな人・ときにおすすめ ミステリーとしての緻密さよりも、映像美やロケーションの雰囲気をのんびり楽しみたいときに。 1. 謎に包まれた父親の死、そして現れたマジシャンの叔父 主人公は、ある日突然、最愛の父親を殺されてしまった娘(有村架純)。 悲しみに暮れる彼女の前に現れたのは、かつて海外でも活躍していたという叔父のマジシャン(福山雅治)だった。 異色のふたりがタッグを組み、父親を殺害した犯人の正体を追うことになるのだが……。 身内の死という重いテーマから始まり、マジシャンならではの視点で事件を解決していく、奇抜なサスペンスの幕が開きます。 2. 際立つ日本の原風景と、好みが分かれるキャラクター演出 本作の最大の救いであり魅力は、全編を通して描かれる映像の美しさです。 舞台となる山間の日本の村の風景が、光と影の演出によってどこかノスタルジックで、息をのむほど美しく映し出されています。 一方で、肝心のマジシャンという設定が活かしきれておらず、披露されるマジックが少々地味に映ってしまう点や、キャラクターの演技アプローチがやや鼻についてしまう部分は、好みが大きく分かれるところかもしれません。 3. まとめ:ビジュアルは一流、ストーリーはもう一歩のサスペンス 事件の動機やトリック、ストーリー展開の全体像において、サスペンス映画としての新鮮味や深みには、やや物足りなさを感じてしまう部分があります。 しかし、日本の美しい自然やロケーションの魅力は間違いなく本物。物語の緻密さよりも、全編に漂う美しいビジュアルや空気感を堪能したいときに向いている一本です。 映画『ブラック・ショーマン』DVD 通常版 [ 福山雅治 ] 価格:3,660円(税込、送料無料) (2026/6/6時点) 楽天で購入

『アンフェア ダブル・ミーニング 二重定義、Yes or No?』:寺島進カッコよい、北乃きい、役がウザイ、そんなドラマです

イメージ
■ お勧め度 ★★★☆☆(星3つ) 大人気『アンフェア』シリーズのスペシャルドラマ。ネットの生配信を使った劇場型犯罪に挑むサスペンスですが、ストーリーよりもキャラクターの印象が強く残る一本です。 ■ こんな人・ときにおすすめ 寺島進さん演じる山路管理官の渋くて熱い格好良さを堪能したいときに。深く考えず、定番の刑事サスペンスドラマをサクッと楽しみたい気分に。 1. ネットの生配信で人質の命を弄ぶ、最悪の劇場型誘拐事件 物語の軸となるのは、インターネットを使った不気味な動画配信。 犯人は人質をカメラの前に晒し、視聴者に対して「Yesか、Noか」の2択による投票を迫ります。そして、もし投票結果が犯人の意図から外れれば、その場で人質を殺害するという残酷極まりないゲームでした。 タイムリミットが迫る中、最悪の殺害を未然に防ごうと、北乃きいさん演じる主人公の刑事たちが懸命に犯人を追う、そんなお話が展開していきます。 2. キャストの魅力と役どころのクセが、すべてを上書きしていく面白さ サスペンスとしての設定は現代的で興味をそそられますが、いざ観てみると、良くも悪くもキャラクターのインパクトにすべてを持っていかれます。 何と言っても、寺島進さんが本当にカッコよい。彼の渋い演技や佇まいが作品をぐっと引き締めており、それを見るだけでも十分に価値があります。 その一方で、北乃きいさん演じるキャラクターの役どころが、どうしても観ていてちょっと「ウザイ」と感じてしまいがちなのが好みの分かれるところ。 良く言えば熱血、悪く言えば空回り気味な描写が目立つため、正直なところ「筋とか、どうでもよろしいぐらい」に、寺島さんの格好良さと北乃さんの役柄のクセの強さ、もうそれだけが強く印象に残るドラマに仕上がっています。 3. まとめ:キャラクターの好悪で評価が決まる、割り切って観るべき一編 『アンフェア』シリーズらしいスリリングなプロットを期待しすぎると、ストーリーの大雑把さに少し物足りなさを感じるかもしれません。 しかし、「寺島進の魅力を愛でる映画(ドラマ)」として割り切って観れば、十分に暇つぶしになる面白さを持っています。役者陣の放つ独特の個性を、ぜひストレートに楽しんでみてください。 【中古】DVD▼【訳あり】アンフェア(3枚セット)the sp...

『バイオハザード3』:ホラー映画から、世界を語る映画へ

イメージ
■ お勧め度 ★★★★☆(星4つ) シリーズ第3弾。前2作の閉ざされた空間でのホラーから一転、荒廃した世界そのものを描くダイナミックなスケールへと進化した一作です。 ■ こんな人・ときにおすすめ 文明が崩壊した世紀末的な世界観(ポスト・アポカリプス)が好きな人に。アリスのさらに磨きがかかった超絶アクションを堪能したいときに。 1. 砂漠化し崩壊した世界、生き残りをかけた終わらぬ戦い 物語は、前作からさらに時間が経過した世界。 恐るべきT-ウイルスはついにラクーンシティの枠を飛び越えて世界中に広がってしまい、地球は緑を失い、広大な砂漠へと姿を変えていました。 この極限の荒野で、生き延びたわずかな人々を率いる生存者コンビと、自らの宿命を背負った主人公・アリス。 彼らは、いたるところに蠢くゾンビの群れを避けながら安全な場所を求めると同時に、地下で不穏な実験を続ける宿敵・アンブレラ社に対する戦いへと身を投じていきます。 2. シリーズの転換点、スケールアップした世界描写とキレキレのアクション 本作の一番の面白さは、作品のコンセプトが大きくシフトした点にあります。 これまでの『バイオハザード1』や『2』が、洋館や封鎖された街を舞台にした「ホラー」を主眼に置いた映画だったのに対し、この『3』からは、崩壊した地球全体の行く末という「世界を描く方向」になっている感じです。 舞台が広大になったことで恐怖の質は変わりましたが、あいかわらずアリスのアクションはキレキレ。二刀流の武器を操り、進化した超能力を駆使して敵をなぎ倒していく彼女の姿は、今見ても本当に美しいものがあります。 3. まとめ:壮大なSFアクションへと羽ばたいた、見ごたえ十分の第3作 閉鎖空間でのじわじわとした怖さを期待すると作風の違いに驚くかもしれませんが、アクション映画としての完成度や、砂漠化した世界のビジュアル的な見ごたえは抜群です。 アリスの圧倒的な格好良さに惚れ直しつつ、スケールアップしていく物語の広がりをノンストップで楽しめる、非常に満足度の高いおすすめのエンターテインメント作品です。 バイオハザード3【Blu-ray】 [ ミラ・ジョヴォヴィッチ ] 価格:1,650円(税込、送料無料) (2025/2/9時点) 楽天で購入

『グランド・クロス ドゥームズデイ・プロフェシー』:B級映画だけど、暇つぶしにはいいぞ

イメージ
■ お勧め度 ★★★☆☆(星3つ) 惑星直列による地球滅亡の危機に立ち向かう、王道のSFパニック。複雑な要素が一切なく、頭を空っぽにしてサクッと楽しめるB級映画です。 ■ こんな人・ときにおすすめ 休日の午後や、ちょっとした空き時間の暇つぶしに。登場人物が少なく、ストーリー展開がわかりやすいパニック作を気楽に観たいときに。 1. 惑星直列で崩壊を始める地球、遺された予言に従う決死のミッション 物語の引き金となるのは、恐るべき「惑星直列」。その影響によって、世界各地で大地震が頻発し、地球は滅亡へのカウントダウンを始めます。 そんな未曾有の危機のなか、一人の預言者に呼び出された主人公の新聞記者と古代学者。 しかし彼らが到着したとき、すでに預言者は死亡していました。二人は遺されたメッセージを頼りに、なんとか地球の崩壊を防ごうと奔走し始めます。 彼らの行く手を阻む謎の組織の妨害を潜り抜け、無事に世界を救うことができるのか? てな話が展開します。 2. シンプルな構成と少ない登場人物、だからこそ気楽に観られる スケールの大きな世界滅亡モノではありますが、いわゆるB級映画らしい割り切った作りが特徴です。 特筆すべきは、登場人物がとても少ないこと。そのため、キャラクターの関係性や誰が誰だかで迷うことが全くありません。 ストーリー自体も非常に単純明快。謎の組織による妨害というスパイスはあるものの、基本的には予言に従って突き進む一本道なので、身を乗り出すような激しいドキドキ感こそないものの、ストレスフリーで最後まで鑑賞できます。 3. まとめ:肩の力を抜いて楽しめる、ちょうどいいサイズ感のSFパニック 映画としての深いメッセージ性やド派手な超大作クオリティを期待すると物足りないかもしれませんが、「暇つぶしに、いい感じ」という言葉がこれ以上なくぴったりハマる作品です。 何も考えずに、のんびりと流し見しながらエンタメを楽しみたいときに、ぜひ気軽に再生してみてください。 【バーゲンセール】【中古】DVD▼グランド・クロス ドゥームズデイ・プロフェシー レンタル落ち 価格:350円(税込、送料別) (2024/4/7時点) 楽天で購入