『ブラック・ショーマン』:美しい映像美の裏に潜む、あまりにも惜しいサスペンス

■ お勧め度

★★☆☆☆(星2つ)

山間の美しい日本の風景美。しかし、肝心のストーリーと演出が追いつかなかった、非常に惜しい一作。

■ こんな人・ときにおすすめ

ミステリーとしての緻密さよりも、映像美やロケーションの雰囲気をのんびり楽しみたいときに。


1. 謎に包まれた父親の死、そして現れたマジシャンの叔父

主人公は、ある日突然、最愛の父親を殺されてしまった娘(有村架純)。
悲しみに暮れる彼女の前に現れたのは、かつて海外でも活躍していたという叔父のマジシャン(福山雅治)だった。
異色のふたりがタッグを組み、父親を殺害した犯人の正体を追うことになるのだが……。

身内の死という重いテーマから始まり、マジシャンならではの視点で事件を解決していく、奇抜なサスペンスの幕が開きます。

2. 際立つ日本の原風景と、好みが分かれるキャラクター演出

本作の最大の救いであり魅力は、全編を通して描かれる映像の美しさです。 舞台となる山間の日本の村の風景が、光と影の演出によってどこかノスタルジックで、息をのむほど美しく映し出されています。

一方で、肝心のマジシャンという設定が活かしきれておらず、披露されるマジックが少々地味に映ってしまう点や、キャラクターの演技アプローチがやや鼻についてしまう部分は、好みが大きく分かれるところかもしれません。

3. まとめ:ビジュアルは一流、ストーリーはもう一歩のサスペンス

事件の動機やトリック、ストーリー展開の全体像において、サスペンス映画としての新鮮味や深みには、やや物足りなさを感じてしまう部分があります。

しかし、日本の美しい自然やロケーションの魅力は間違いなく本物。物語の緻密さよりも、全編に漂う美しいビジュアルや空気感を堪能したいときに向いている一本です。



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