【あらすじ】 日光江戸村で働くスタントマンの立石(ディーン・フジオカ)は、社交性が乏しく、内に秘めた暴力性を抑えながら暮らしていました。ある日、地上げ屋のヤクザに嫌がらせを受ける老人と孫の少女を助けたことから、彼は執拗な追及を受けることに。立石の中で眠っていた狂気が目覚めたとき、周囲を巻き込む壮絶な大殺戮へと発展していきます。
【ここがポイント!】
■ キャストの名演が光る一方で、残る「残念」な感覚 主演のディーン・フジオカさんはもちろん、共演者の方々も非常に演技が上手く、スクリーンから放たれる熱量は確かです。しかし、役者陣がこれほど揃っているにもかかわらず、全体としてはどこか物足りなさが残り、「残念」という印象が拭えませんでした。
■ 主人公の「狂気」が伝わりづらい構成 物語の核として、主人公・立石が抱える複雑な狂気や二面性を描こうとしている意図は感じられます。ただ、その内面描写が観客に十分に響いてこないため、彼の行動原理を理解するのが難しく、感情移入しづらいのが惜しいところです。
■ 良くも悪くも、ストレートな殺戮映画 深い人間ドラマやテーマ性を期待して観ると、結果的には「単なるヤクザ映画」「凄惨な殺戮映画」という印象で終わってしまいます。後半のアクションシーンの激しさは見ごたえがありますが、バイオレンス描写に振り切りすぎている感も否めません。
【最後の一言】単なるヤクザ映画、殺戮映画でした。残念。