映画『妖怪人間ベラ』感想:美しき「ベラ」が招く精神の崩壊。人が狂っていく姿を凝縮した不気味なサイコホラー
【作品データ】 ■ 作品名: 妖怪人間ベラ ■ 公開年: 2020年 ■ ジャンル: 邦画、ホラー、サスペンス ■ お勧め度: ★★★☆☆ 妖怪人間ベラ [ 森崎ウィン ] 価格:3,344円(税込、送料無料) (2025/9/27時点) 楽天で購入 【あらすじ】 広告代理店に勤める新田康介(森崎ウィン)は、美しい妻と幼い息子に囲まれ、一見幸せな生活を送っていました。しかし、ある失踪事件をきっかけに「妖怪人間ベラ」の謎を追い始めたことで、彼の日常は一変します。ベラと出会い、彼女の狂気に触れるうちに、康介の精神は徐々に、しかし確実に蝕まれていく……。 【ここがポイント!】 ■ 1. 「人が壊れていく」描写のリアルな恐怖 本作で最も恐ろしいのは、幽霊や怪物ではなく、主人公の精神が崩壊していく過程です。真面目だった父親が、謎を追ううちに疑心暗鬼に陥り、狂気に呑み込まれていく姿は「半端なホラーよりよほど怖い」と感じさせる説得力があります。 ■ 2. 役者陣の怪演と不気味な演出 主演の森崎ウィンさんの「壊れゆく演技」はもちろん、ベラを演じるemmaさんの浮世離れした美しさが、作品に独特の毒々しさを与えています。カメラワークや演出も一貫して不穏で、観ているこちらの神経まで逆撫でされるような、質の高いホラー演出が光ります。 ■ 3. 伝説のアニメを「現代の闇」として再構築 「早く人間になりたい」という切実な願いを持っていた原作に対し、本作のベラはより残酷で、人間の心の闇を暴き出す存在として描かれています。ただの焼き直しではない、現代的な解釈と不気味な怖さが同居した一作です。 【最後の一言】 人が壊れていく姿、怖すぎる。