『ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-』:なんか、残念
■ お勧め度
★★☆☆☆(星2つ)
役者陣の気合に対して、ストーリーの物足りなさが目立ってしまったサスペンス作。映画としてのダイナミックさを期待すると、少し肩透かしを食らうかもしれません。
■ こんな人・ときにおすすめ
実力派の役者さんたちが魅せるシリアスな演技そのものをじっくり追いたいときに。テレビのサスペンスドラマのような感覚で、気楽に物語を眺めたい気分に。
1. 闇の連続安楽死犯「ドクター・デス」を追う、刑事たちの執念
物語は、終末期の患者を次々と安楽死させていく正体不明の連続殺人犯、通称「ドクター・デス」を巡るサスペンス。
被害者遺族たちが犯人をかばうという異様な状況の中、破天荒な敏腕刑事と、その冷静な相棒のコンビが事件の真相へと迫っていきます。
次々と重なる不審死、そして巧妙に足跡を消す犯人。はたして刑事たちは「ドクター・デス」の正体を暴き、その狂気の遺産を止めることができるのか?
2. 役者の熱演と噛み合わないストーリー、漂うドラマ版のような質感
本作の一番の惜しいポイントは、役者さんたちの演技は非常に気合が入った素晴らしいものなのに、それを取り巻く脚本がそれに追いついていない点です。
ストーリーがあまりに陳腐でひねりがなく、役者さんが画面の中で少し空回りしてしまっているような印象を受けました。
全体を通してスピード感に乏しく、展開の持っていき方もいまひとつ。映画特有の大きな見どころや盛り上がりに欠けたまま、たんたんと話が進んでいってしまいます。
大画面で観る「映画」を観たという満足感よりは、どちらかと言えば「テレビの2時間もののサスペンス」を観せられているかのようなサイズ感にとどまってしまっているのが非常に残念です。
3. まとめ:ポテンシャルを活かしきれなかった、惜しいサスペンスドラマ
設定やキャストが豪華なだけに、脚本の単調さとテンポの悪さが余計に際立って感じられる仕上がりでした。
過度なドキドキ感や映画としてのスケール感を求めず、「たんたんと進むクライムサスペンスを、役者の演技に注目しながらのんびり眺める」くらいのスタンスで観るのがちょうどいい一本です。
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