『映画 ランボー 最後の戦場』:ひたすら殺戮を見る映画でした。今の映画では、怒られるかな?
■ お勧め度
★★★☆☆(星3つ)
シルヴェスター・スタローン主演の伝説的アクションシリーズ第4弾。これまでのエンタメ路線から一転、生々しい戦場の現実をこれでもかと突きつけてくる超リアル志向のバイオレンス作です。
■ こんな人・ときにおすすめ
表現の自主規制など一切お構いなしの、徹底的に容赦のないミリタリーアクションを観たいときに。CGではない、人間の放つ強烈なバイオレンスのエネルギーを体感したい夜に。
1. 牙を抜かれた英雄が再び戦地へ、凄惨極まる救出ミッション
舞台は、軍事独裁政権による残虐行為が続くミャンマーの国境地帯。
かつての英雄ジョン・ランボーは、タイの僻地でボートの船頭や毒蛇捕りをしながら、過去を消すように静かに暮らしていました。
しかしある日、キリスト教の人道支援団体から「ミャンマーの村へ届ける物資の案内をしてほしい」と頼まれます。その後、彼らが案の定、現地軍に拉致されたことを知ったランボーは、雇われた傭兵部隊とともに、凄惨な戦場へと再び足を踏み入れることになるのですが……。
2. 今の映画では表現できない? 徹底した生々しさとランボーの立ち位置
本作の最大の特徴は、文字通り「ひたすら殺戮を見る映画」と言っていいほどの過激な描写にあります。
銃弾が肉体を吹き飛ばし、血とか死体とかが信じられないほど生々しく画面いっぱいに映し出されます。その容赦のなさは、コンプライアンスの厳しい「今の映画では、ちょっとできないかな?」「怒られるかな?」と観ていて心配になってしまうほど突き抜けています。
また、アクションの構成としても、過去作のように「ランボーがたった一人で無双して大活躍する映画」を期待していると、意外と普通に感じられるかもしれません。
今回はあくまで即席の傭兵チームとの共同戦線であり、ランボー自身も全盛期のキレで動くというよりは、重火器や地の利を活かした重厚な戦い方をするため、ヒーロー映画というよりはドキュメンタリーに近い泥臭さがあります。
3. まとめ:観る人を選ぶ、劇薬のような超リアル・バイオレンス
万人向けとは口が裂けても言えず、血飛沫や凄惨な描写が苦手な人には間違いなくトラウマ級の仕上がりですが、戦場の地獄絵図をここまで妥協なく描き切った熱量には圧倒されます。
映画としての爽快なスッキリ感はありませんが、「現在の映画界では二度と作れないかもしれない」ほどのゴア描写と、スタローンが放つ狂気的な執念を、覚悟を決めてのんびり眺めてみるには強烈な一本です。
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