『映画 イベント・ホライゾン』:宇宙の映像も含め、全体的にちょっとね?という感じでした。
■ お勧め度
★★★☆☆(星3つ)
消息を絶った宇宙船の探索を描く、SFとゴシックホラーが融合したカルト的作品。設定の不気味さと、90年代後半のSFならではの独特な質感が混ざり合う一本です。
■ こんな人・ときにおすすめ
深宇宙を舞台にした、精神をじわじわと蝕まれるようなオカルトホラーが観たいときに。最新のCGではない、少し懐かしさのあるSFのビジュアルを楽しみたい気分に。
1. 謎の失踪から帰還した実験船、深宇宙で始まる悪夢の探索ミッション
物語の舞台は西暦2047年。
かつて海王星付近で突如として消息を絶った、秘密裏の超光速航行実験船「イベント・ホライゾン号」が、7年という歳月を経て再び姿を現します。
その謎を解き明かすため、そして航行不能となった船の生存者を救出するために、救助船のクルーと、実験船の設計者が現地へと派遣されるのですが……。
彼らが無人の船内に足を踏み入れた瞬間から、恐ろしい怪異が始まります。次々と襲いかかる凄惨な幻覚、そして一人、また一人と謎の死を遂げていく人々。
はたして、この実験用宇宙船の中で一体何が起こったのか? そして残された者たちは、この地獄と化した深宇宙から無事に脱出できるのか? というお話が展開します。
2. 精神を病んでいく閉鎖空間の恐怖と、好みの分かれるビジュアルの質感
本作の面白さは、SFの形を借りながらも、その中身が徹底的なオカルトホラー、いわば「宇宙に浮かぶお化け屋敷」になっている点にあります。
ただ、SFサスペンスとしての緻密な謎解きや、息をのむような洗練された展開を期待すると、ストーリーの持っていき方や演出に「ちょっとね?」と首を傾げてしまう部分があるかもしれません。
また、映像のクオリティに関しても、SF的なディテールや宇宙の描写を含めて、作品全体としてどこか垢抜けない「ちょっとね?」というチープさが漂うのが好みの分かれるところです。
しかし、そのB級テイストなグロテスク描写や、クルーたちが狂気に飲み込まれていく泥臭い演出こそが、この映画の持つ独特のキミの悪さと怪しい魅力を形作っています。
3. まとめ:SFとオカルトが奇妙に融合した、好みの分かれる異色作
映画としての洗練された完成度には一歩届かない物足りなさもありますが、宇宙空間でのサイコホラーという尖ったコンセプトはそれなりに見応えがあります。
過度な大作クオリティを求めず、夜中に一人で「ちょっと薄気味悪いSFホラーでも流し見しようかな」というときに、気楽に再生してみるのがちょうどいい一本です。
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