映画『サイレントメビウス 劇場版 2』感想:映像と世界観は「さすが」。だが、原作ファンゆえに主人公の描き方がもどかしい

【作品データ】 
作品名: サイレントメビウス 劇場版 2 
公開年: 1992年 
ジャンル: 邦画(アニメ)、SF、サイバーパンク、ファンタジー 
お勧め度: ★★★☆☆


【あらすじ】 AMP(対妖魔特殊警察)の一員となった香津美・リキュール。しかし、あまりにも過酷な運命と強大すぎる自身の魔力に戸惑い、彼女は戦うことを拒絶し始めます。ルシファーフォークの脅威が迫る中、葛藤し続ける香津美が再び立ち上がり、真に目覚めるまでの心の軌跡を描きます。

【ここがポイント!】 

原作マンガ全巻所有のファンとしての期待 私は原作マンガを全巻揃えていたほど、この作品の熱心なファンです。サイバーパンクな都市と古の魔術が融合した独自の世界観が大好きだからこそ、映像化に対する期待も人一倍強いものがありました。

主人公の葛藤が「駄々をこねている」印象に? 今作のメインは香津美の内面描写ですが、魔法を使うことを拒み、後ろ向きな態度が長く続くため、観ている側としては「駄々をこねているだけでは?」という印象を抱いてしまいがちです。最後には目覚めるものの、それまでの停滞感が物語の勢いを削いでしまった感があり、少し「作り方を間違えてしまった」ようなもどかしさが残ります。

圧倒的なビジュアルクオリティは健在 ストーリー構成には注文をつけたい部分もありますが、映像面はやはり素晴らしい。特にルシファーフォークの描画などは相変わらず「さすが」の一言に尽きます。異世界の怪物の不気味な造形や色彩感覚は、当時のアニメ界でも群を抜いており、その世界観の面白さは健在です。

ポテンシャルが高いだけに惜しい一作 キャラクターも設定も非常に魅力的な作品です。最後にはようやく目覚めてくれるものの、そこに至るまでの停滞感がもったいない。もっと彼女たちの活躍や、サイバーパンク×魔術の融合をストレートに楽しみたかった、というのが本音です。

【最後の一言】 映像と世界観の面白さは間違いない。それだけに、香津美の「イヤイヤ期」が長すぎた構成が、ファンとしては本当にもったいない!




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